ADRA Japan 「ラオス便り」

月曜日, 7月 14, 2008

Home of light の訪問

日本人会のバザーが9月にある。
そこで得た収益金を、どこかの団体に寄付できれば、ということで、ここ数日、寄付先を探していた。
以前、NGO仲間に【目に見えない子供たちの学校がビエンチャンのシカイ村にある】と聞いたことがある。
たまたま、友人のてっちゃんが今日、そこに行くというので、日本人会のバザー売上金の寄付先の候補になるかもしれないと思い、ついていった。通常は、お菓子などを持参するということで、私も途中、クッキーを買っていく。60個。

学校の名前は、Home of light。光の家だ。


今日は、フランス人の支援者の人が今日はゲストに来ているということで、生徒たちがみんな、コミュニティーセンターに集まっていた。みんなで、おかしを食べながら、歌ったり。そんな風景を見ながら、子供たちが今必要としているものは何なのだろうと、考える。個人個人のものがいいのか、学校に1つ何か?頭がごちゃごちゃになる。ただ、消耗品は、日本人会としてあまり好ましくないみたいだ。



代表のマニライさんから、【日本の歌をうたってください】といわれ、選択したのは、【歌えバンバン】。日本らしくもなく、得意な歌でもないのに、それしか出てこなかった。でも、ノリがいいこの曲。始めは、子供たちも手拍子をしてくれた。久しぶりのアカペラ、マイク。子供たちは、意味もわからない日本の歌を喜んでくれる。

マニライさんからは、今、学校が必要としているのは子供用の杖と聞いた。
大人用の杖は、すでのどこかの団体が寄付をしてくれたようだ。てっちゃんいわく、大人用の杖も子供用に改造できるとのこと。ただ、現在学校にある大人用の杖も数に限りがあり、大人用の杖を子供用に改造すると、大人の杖が足らなくなるようだ。
そして、生徒たちの身の回りのお手伝いをしている人からは、洗剤。風邪薬。どちらも消耗品だった。
消耗品は、日本人会の寄付としてはむずかしいときいているが。でも、消耗品だから寄付できないですね、という方向は、まさにドナードリブン。
18日のバザーの打ち合わせの際に、他の担当者に話をしてみようと思う。

光の家を訪れて、生徒たちに出会い、思ったこと。今の彼らにとって、入ってくる情報は人間からのみ。それも、先生であったりとかなり限定されている。学校にはテレビもラジオもない。でも、だからといって、テレビをプレゼントしたくはない。彼らが、自分たちで物事を考え、行動し、そして生きていくために何が必要なのだろう。そう、考える力、想像力、あとは・・・前読んだ本にcognitive,physical,social and emotionalの発達が子供には必要だと書いてあった。そう、それそれ。本だよ、本だよ。

その結果、彼らに点字の本をプレゼントしたいなあと。てっちゃんいわく、点字用のソフトとプリンターがあればできるみたい。ラオスの本、ラオス語に訳された日本の本(これは日本のNGOから拝借したいな)の点字本を作り、みんなに本を読む機会をプレゼントする。私は、子供の時に、母がよく絵本を枕元で呼んでくれた。でも、子供たちは、絵本を読んでくれる両親は近くにいない。だったら、私たちで絵本を読む機会を作ってあげられれば、そう思いながら、帰りの車で、てっちゃんと今後どうする?の話をしながら帰った。どんな本がいいのかな、主観が入りすぎる本の選択はいけないいけない。今でも思い出せるストーリー、私の好きな本、いやいやえん、」でしょ。手袋を買いに。怪獣たちのいるところ。

物資のみの援助は、一時的に人々を喜ばすものだけであり(この場合は子供)それはどうなのだろう・・・と今まで思ってたけれど、お菓子をもらった時のあの子供たちの笑顔、歌を歌っている時の顔、目が見えない中を手を取り合いながら、歩く姿を見て、そういう援助もありなのかと思った。

生徒たちの部屋ーとてもきれいに片付いていた。