ADRA Japan 「ラオス便り」

木曜日, 7月 20, 2006

ルアンナムター生活、3日目

3日目は、ADRAラオスが今年の3月より実施しているLRMPHプロジェクトの見学。プロジェクトサイトになっている、いくつかの村の見学でした。合計5つ。それぞれの村がそれほど離れていないとはいえ、雨降り、足元の悪いなかの徒歩移動は大変でした。3つ目の村までは、川を越えました。

朝、事務所を出発するときに、「今日はボートに乗るからね」というわれていましたが、実際はボートとくくってしまっていいのか、渡し舟でした。日本語だったら、そういわれれば、さっと頭の中にピクチャーが出来上がるけれど・・。英語のボートって意味が漠然としています。

角度を変えると・・。このブルーの服の彼、坂道では手を差し伸べてくれて、とてもやさしいスタッフ。


2つめの村は、

村の衛生状態は最悪のようでした。ADRAが水供給の援助はしているので、水不足の問題はないのですが、これは衛生・保健に関するトレーニング、知識が必要です。

ADRAラオスが、オーストラリア、韓国の援助で建設した学校。今は、夏休みなので生徒を見ることはありませんでしたが、私の目指す、プロジェクトは「自立発展性」あるものに・・はクリアー。メンテナンスも村人の手によって行われているみたいです。このままの状態の継続を祈るばかりです。


すべての家は、高床式になっています。そうでないと、雨季の時期は雨に流される、または汚水が家の中に入ってくるおそれがあります。基本的に、家の下には、豚や鶏なのどの家畜が住んでいます。




さて、このLEMPHプロジェクトについて簡単に説明をします。LEPMHとは、Luang Namtha Ethinic Group Health Projectの略です。12の民族(私は12のすべての民族の名前がいえません。勉強中)野村と7つの学校の小学生をターゲットとし、公衆衛生の向上を目的としています。要は、水と衛生ですね。水は、GFSシステムを使い(これは特に電気を必要とせず、標高の高い水場より重力を利用し、村までパイプで水を運びます。パイプの間にタンクを設置して、堆積物を取り除くようにもします)。今度、GFSシステムについてはきちんと説明しますね。そして、保健に関する村人の知識を高めるためのトレーニング、村には簡易トイレを設置します。簡易トイレは、私としては、なかなか自立発展性につなげるのが難しいと思います。まず、トイレで用を足す習慣がない、また乾季は水が豊富にはないので、汚物を流す水を使うよりもほかの用途に使いたい。この問題などを解決していくのがわが、LEMPHチームです。

これは、ADRAが設置した水場。水は、山の泉より。近くのすぐ村の脇を川が流れていますが、水はとにかく汚いし、村よりも低い場所にあるので、川の水は生活用水には使っていません。