ADRA Japan 「ラオス便り」

月曜日, 8月 28, 2006

帰ってまいりました。

1日目 ロン郡へ出発
ルアンナムターから車で走ること4時間弱。大気汚染の無い場所ってこういうところのことをいうのだろうな、そんなロン郡の中心地ロンに着いた。途中、山崩れを何度通り越したことか。何度か川の水があふれている景色をみたことか・・。道路に散らばった岩石を道路脇によけてもらうために村民に支払った額、100円。こんな僻地の村でも電気は1日4時間も使える、うむ、援助をしているタイ政府に感謝の一方、こんなに寒いのにどうして水シャワー?とつぶやく。まあ水があるだけでもよしとしよう。水シャワーは、最初の5分我慢。5分経つと、冷たい水も温かく感じるようになる。慣れってすごい。

ドライバーのソンポーン、ADRAスタッフのトゥイ、そして保健省からのコーディネター、DR.サーと私。総勢4人で、ロン郡に乗り込む。英語は話せないけれどなんとなく気分で会話のソンポーンとサーと私。このゲストハウスはシングルルームが3つ。ソンポーンとサーは、2人で1部屋。それも1つのベッド。重なり合って寝るのであろう・・。こういう時って、女性同士が2人で1部屋のはずなのに・・。女性に優しいラオス人男性。ADRAスタッフのトゥイは英語が話せるので私とラオス人の架け橋。まさに私の耳と口となる。なんとなく日本人の雰囲気をもつ彼女。アメリカで修士課程をとった彼女。彼女が来月一杯でADRAを辞めることは、ADRAにとっても、そして私にとってもいたい。もし、私が新案件をラオスで立ち上げることができたのなら、ぜひもう一度一緒に働いてみたいと思う。

さて、いよいよ明日からニーズ調査が始まる。訪問する村は6つ。かなりのハードな予定になっており、十分な調査ができるのか、それも不安材料の1つである。明日は、午前中政府の方にご挨拶。そして、その後はニーズ調査でもある第1の村に向かう予定。明日の朝、お昼ご飯をマーケットで買うために明日は朝6時にゲストハウスの玄関に集合。
4時頃からマーケットはオープンし、7時にはほぼ物がなくなるとか・・。。たしかに、電気がないんだもんな、早寝早起きがいいだろうな。あと20分で電気が消えます。私もそろそろ寝る準備をしようかな。

不安、そして大きなプレッシャーに押しつぶされてきた2週間。そして、これから始まる1週間の調査。現地についてもやはり不安な気持ちはかわらない。でも、私には偉大なサポーターがついている。きっと上手くいくだろう。

1日目の夜、興奮と緊張のため眠れず。10時にベッドに入り、2時までは鮮明な記憶あり。

2日目?5日目 ロン郡にて調査開始 そして ルアンナムター郡にもどる。
6時のマーケット。にぎやか。朝食、昼食を購入。予想通りのもち米、魚、肉、野菜のお漬物。写真のとおり。この日より4日間、朝食、昼食はこのメニュー。夕食はラオスチャーハンでした。

調査団は私を含めて9人。全員ラオス人。その内の4人はアカ語を話す通訳。今回は6つの村に調査に訪れたが、そのうちアカ族の村は4つ。アカ族は、独自の言葉を持つのはもちろんのこと、独特の衣装、冠(銀色のね)、そして独自の文化、伝統をもつ。その独特の世界に住む人々の中に上手く入り、調査を行う、それは大変難しいことだろうが、今回はロン郡のスタッフ、そしてADRAのスタッフの協力により調査は比較的にスムーズに実施された。もちろん、村に着いたら、あれ?村人がいないじゃなん!あれ?子供だけ?っていうことも1度あったけど、そこはまあ目を瞑ろう。

村人にインタビューの前に、ちょっとした村人とのミーティングを行う。チームの代表の私(ラオス語が話せないけど・・)が時間があるときは挨拶をしました。といっても、英語。それがラオス語に通訳され(英語を話せる唯一のスタッフはアカ語が話せない)、さらにアカ語に訳される。2回の通訳後、村人の耳に。ちゃんと訳されているかと少し不安。まあ、私がラオス語を話せないのが問題なんだけどね。外国人を見たのが初めてなのか、私を見て、子供が一目散に逃げる。とにかく笑顔、これでもかというくらいに笑顔。数十分後には慣れる、順応性の早い子供たち。インタビュー風景を写真に収めていると、「この人は何をやっているのだろうと、子供たちが集まってくる。」もちろん、カメラが何かなんて説明できないから、子供たちの写真をとり、言葉無しの気持ちの交流が始まる。

調査日数5日間。訪れた村、6つ。村長を含めインタビューに答えた人数、約170人。今回は女性に焦点をあて、160人の女性が回答。この数字が果たして充分なのかそれはわからない。肝心なのは、村の人々にとって今何が一番必要なのか、村でどんな問題が起こっているのかを把握できるかだ。ただ、インタビュー用紙の回答はすべてラオス語。またもや苦戦しそうだ。

残すは、梅雨の時期が終わってから、ナレー郡の調査のみ。次回の調査は今回の反省点を活かし、がんばらなくちゃ。

写真が1枚も添付できません。あしからず。