また、あなたの笑顔を見せてください。
私のアタプー事業のスタッフ・スンタラの奥様が体調を著しく崩し、昨日、同僚と病院へ行ってきました。スンタラいわく、はっきりとし原因がわからず、今、様子を見ている、とのこと。ただ、病院は3つめ。ここ数日は、少し話せるようになったし、少し何かを口にできるようになった、と。でも、痙攣、記憶喪失の症状がみられる。1か月前に、奥様にあったけれど、彼女は私を覚えていなかった・・・・。
事務所に戻り、ラオス語の堪能な友人にお願いして、スンタラに事情を聞いてもらいました。奥さまは頭を最近塗ったわけでもなく、その後遺症があるわけでもなく、急に頭が痛いと言って失神したとか。ただ、友人が推測するには、もしかしたら寄生虫が原因ということがかんがえられる、とのこと。寄生虫が例えば、脳に入り、それにより体調を著しく崩す、というのは、ラオスではありうることらしいのです。
そこで、動き出した私たち、ADRAラオスと小出さんと私。
寄生虫症といえば、旭川医科大学のI先生。まだ、彼女が寄生虫症にかかったわけではないけれど、今の奥様の容態を話し、アドバイスをいただく。まずは、主治医の先生に英語の診断書を作成していただき(見せていただき)、その内容によって、CTスキャンをとる。結果に異常があれば(奥さまの主治医が判断)、その結果を旭川医科大学に送り、その後は先生の判断をまつ。CTスキャンで異常が見つからなければ、血清検査をやっても意味はないみたい。血清検査は、何でもわかると思ったけど。
ADRAラオスとしては、バンコクで検査を受けたらと。ただ、治療費がどれくらいかかるか想像できず…。交通費でしょ、検査費でしょ、入院費でしょ。保険なしで、いくらかかるのだろう。でも、死に至ることもあるという。
可能性のある【脳嚢虫症】
中南米や東南アジアで猛威を振るっている、寄生虫の幼虫が脳などを侵して神経症状を起こす病気。原因になるのはサナダムシの一種の有鉤条虫(カギサナダ)の幼虫。嚢虫症はカギサナダの卵が体内に肺って場合に起こる。通常、カギサナダはブタの筋肉や臓器に入り込んだ幼虫が、その肉を食べた人間に寄生して腸内で成虫になる。成虫は腸内にいるだけだが、人間の排泄物の中にある卵が手に着くなどして卵の形で体内に入り込む。卵は体内で幼虫になる。幼虫は筋肉などに入り込む性質があり、人間の場合は血管を通って脳に寄生して、「脳嚢虫症」を引き起こす。痙攣や運動障害など脳腫瘍に似た症状を起こし、死亡する場合もある。
http://www.naoru.com/kiseityuu.htm
より抜粋↑
ADRAラオスは、スンタラを金銭面でサポートできないかと話し合いを。決して、バンコクで検査を受けられる金額ではないけど、そんなみんなの気持ちが嬉しかった。
あと、ADRAラオスには、スタッフにお金を貸してくれるの。その話もスンタラにはした。
そうだ、私、タイ航空のマイレージが結構あったんだ。このマイレージは、ADRAジャパンに勤務してから貯まったマイルも半分以上は入っている。ようやくこのマイルが人のためになる。私の旅行のためになんて活躍できなくてもいいのだ。バンコクまでは、スンタラと奥さん分2人、足りる足りる。
事業スタッフには、もちろん保険をかけています。が、その家族には保険はかかっていません。
今回、スンタラ奥さまを助けようと、さまざまの方に動いていただきました。みなさんに感謝。
これから、経理報告書のまとめをラオス人とします。誤字脱字、失礼します。