ADRA Japan 「ラオス便り」

木曜日, 10月 26, 2006

私の経験プライスレス

先日、読売新聞の記事(10月8日、21日)が手に入りました。
内容は、1、引継ぎ直後 経営難 ラオス造林センター 2、ラオスの国際会議場 宴会場に転用  です。要は、ラオスのおいてODA(日本の政府開発援助)で作られた箱物案件が、案件終了後(日本の援助が経った後)どうなったかの記事でした。゛この無残な結果が予想できた゛゛事業終了後はラオス側の責任で?詳細は把握していない゛なんとも無責任で、腹正しいコメント。

ラオスに赴任し、ラオス人の貧しい生活を実際に目の当たりにし、どうしてもう少し持続性のもった援助ができないのかと疑問を持ちました。箱物プロジェクトを作ることが日本の援助の形であるのか、建物に日の丸をつけることが行政のあり方なのか、では、どうして同じ持続性の乏しい案件の繰り返しが行われるのか、疑問です。論文にできそうですね。

2,3日この記事がきっかけでいろいろ考えました。私は、NGOという立場で、じゃあ、ODAのスキームを改革していくとかODAに対して直接的なアクションはできないですが、改めて、私の今の役割は、ラオスの現状をしっかり自分の目で見、現実を受け止め、ラオス人とともに何かを築いていくことだと思いました。ドナーの戦略やスキームを理解した上で、NGOは何ができるのかとアプローチするのも大切ですが、今後のNGOと政府の連携をもっと考えていきたいと思います。ODAが本当に必要な人々のために使われるように、そうなるためには日本の国民のみなさんに真実を伝えることができる、気づきの1歩が与えられる新聞関係記者のかたを激励しつつ、私は私の道を突っ走ろう(?)と思います。

さて、今後はNGOとODAと政府に関する3分立(?)勉強でもするか?と意気込む3歩手前の木曜のランチタイムでした。

ラオスでの経験はプライスレス!マスターカードのCMになるかなあ・・。

水曜日, 10月 18, 2006

言いたい放題、勘違いし放題。

私が行ったインタビュー。ラオス人にはむずかしかったのかな、どれが調査結果の第一印象。

ちなみに、インタビューの中の質問は、
1、現在どんな(家庭レベルで)問題がありますか?Do you have any problem in your household?
答え→食料がない。お金が無い。飲み水が無い。子供がたくさんいる。などなど。
もちろん、おおー、そうだったんだあ・・っていう回答もありますが、これは私達の(作成したのは私だし)質問が漠然過ぎたのかなあと少し反省。質問1についで、そうしてそういう問題があるのだと思いますか?という質問に対しては、「貧乏だから」「子供が多いから」「だんなが死んでしまったから」「村人が土地をシェアしないから」となかにはすっとんけな答えもありました。
笑えたのが(笑っちゃいけないのだけど)、家庭の問題は?→貧乏、どうしてその問題が存在するのか?→貧乏だから、問題が解決しないとあなたの家庭は?→貧乏、たしかにと納得しちゃいました。

あと、40歳前後の女性で、子供0(ゼロ)となっている女性が数人いました。40歳で子供がいないって言は、子供がうめない人たちなのかな、産める人だったら0のわけないしなあ・・。確認したい、したい。

完璧だと思っていたインタビュー表、デニソンにもほめられたインタビュー表、でも反省点は多かったのです。村人が勘違いするどころか、インタビューを実施したカウンタパートのローカル政府の人間も半日ほど、インタビューの仕方をトレーニングしたのにインタビュー表の質問を勘違いしていた。

もう一度、近いうちにルアンナムター県の村には行こうと思います。インタビューの結果を話し、村の人々の賛成・同意を得たい。

火曜日, 10月 17, 2006

これから分析。

さて、ここの所、仕事といったらデータの入力、心の支えデニソンは先週から出張中で、なんとなく集中力が欠けていたけれど、ちょっとずつ、でやっと終わった今の仕事。いや、全部終わったのではなく、やっとこれから分析に入れるというわけです。



データ入力の際に、結果はなんとなく見ているから、この村にはこんな問題がるんだぁとかはなんとなくわかるけれど、どうしてその問題が発生して、どうすればその問題が解決されるのかは今後の考える課題。

とにかく一息、うれしい。